ヤクルトスワローズ

プロ野球現役ドラフトが導入されるらしいんで調べてみたお話

プロ野球現役ドラフト
プロ野球現役ドラフト

どうも、あますです。

なにやらNPB、いわゆるプロ野球において「現役ドラフト」が実施される方向で話が進んでいるというニュースを見まして、興味を惹かれたので調べてみました。

あますは大のヤクルトスワローズファンであります。

昨年はこんな記事も書きました。→ 2019年ヤクルトスワローズ15試合を終えて

まあその後は書いていないんですが(昨シーズンの成績を見てもらえれば理由は察していただけるかと。)、おそらくヤクルトスワローズが現役ドラフトの恩恵を大きく受ける事は間違いはないと感じています。かなり興味があるので、今回は「プロ野球 現役ドラフト」について書いてみたいと思います。

ただ、あますの想像が多分に含まれることをご了承ください。

では、どうぞ。

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現役ドラフトとは何なのか?

これは実際にはまだ実施されていない制度なのであくまでも想像ということになりますが、

「1軍レベルの実力を持ちながら、出場選手登録の人数の関係で出場機会に恵まれない選手への救済案」

ということになると思います。

日本プロ野球(NPB)においては、「出場選手登録」いわゆる「一軍登録」の人数は最大で29人までという規定があります。その中から実際に試合に出場できるのは試合前に指定された25人の選手、いわゆる「ベンチ入り」した選手だけということになっています。

先発投手が一軍登録されてはいるけどベンチ入りはしない、みたいなことでベンチ入りの人数は25人になるわけですが、その中でも試合に確実に出られるのは、

レギュラー野手が8人と、先発投手1人の計9人。

試合展開によってはこの9人のみで試合終了になることもあるわけです。

現代においては投手分業制が確率していますから、多くの試合では7回以降は投手が替わります。

そうだとしてもプラス3人で合計12人しか試合に出られません。

残りの13人の選手はせっかくベンチ入りしていても試合展開によっては出場機会のないまま試合終了になってしまうんですね。

1軍の選手でも毎回試合に出られるのはほんの一握りの選手のみ。

レギュラー野手は実際に実績を残しているからレギュラーになっているわけで、プロ野球の試合の目的が勝利である以上は「ちょっと試してみよっかな~」なんて気分で選手を交代することはありえませんから、レギュラーが怪我とか極度の不振にでもならない限り、控えの選手には出番はほとんどないわけです。

しかし、チームには同じポジション、似たタイプの選手というのは何人か被って所属しています。

それはシーズン通して見た時に、それこそレギュラーとして期待した選手が怪我や不振で求める結果を出せない時に、チームの勝利のために控えの選手はやはり絶対に必要なんです。

とはいえその控えの選手も一つのポジションにおいて1人とは限らないんです。レギュラー選手を筆頭に複数の選手で一つのポジションを争っているわけですね。

で、チームによっては選手層が厚く、レギュラークラスの実力を持ちながらなかなか出場機会に恵まれない選手が出てくるわけですが、そんな選手も他のチームに行けばチーム事情によって即レギュラーになったりするわけです。

前置きが長くなってしまいましたが、そういう1軍レベルの実力を持った選手の出場機会増加であったり救済案として、ひいてはチーム力の均衡につながるわけでシーズンを通して順位争いが面白くなる、そんなところも含めて現役ドラフトという話が出ているんだと思います。

 

MLBのルール5ドラフトをベースにして考えているらしい

現役ドラフトはどんなルールになるんでしょうか?

MLB(メジャーリーグ)ではすでに「ルール5ドラフト」という制度において現役ドラフトが実施されているそうです。

読み方はそのまま「ルールファイブドラフト」だそうです。

今回、日本プロ野球で検討されている現役ドラフトはこのMLBで行われている「ルール5ドラフト」という制度を参考にして考えているらしいんですね。

では、「ルール5ドラフト」とはどんな制度なのでしょうか?プロ野球が行おうとしている現役ドラフトと比べながらまとめてみます。

ウィンターミーティング最終日に行われる

いきなり「ウィンターミーティングって何?」って話ですが、ウィキペディアによりますと、

メジャーリーグベースボールの30チームおよび160を超すマイナーリーグの全チーム運営関係者らが一同に会し、来季以降のリーグ運営のほか、各選手の去就などについて直接話し合われる一大イベント。毎年オフシーズンの12月上旬に4日~5日間開催される年中行事となっている。

というものになります。

来シーズンへ向けての全体の意思統一、すり合わせの場といった感じでしょうか。

ウィンターミーティングの内容はさておきますが、重要なのはMLBではルール5ドラフトはオフシーズンに行われているということ。

しかし、今回あますが読んだニュースでは、プロ野球では「来シーズンの夏頃に実施する方向で」とありました。

シーズン途中でドラフトやろうとしているんですね!

夏場といえばシーズンも中盤に差し掛かり、AクラスとBクラスがはっきりし始める頃です。そんなな中で戦力補強が出来るとなれば下位のチームにとってはそこから巻き返しも狙えるかもしれないし、上位のチームでも勝利を盤石のものにする補強が出来るかもしれないし、実現されればかなり面白いタイミングだと思います。

 

ロースター枠による制限がある

こちらもウィキペディアより抜粋させていただきます。

ロースターによる制限

  • MLBの40人枠に登録されていない選手(マイナー契約選手)のみ指名できる。
  • このため、ルール5ドラフト実施前になると多くのチームがロースターの再編成(指名されたくない自軍選手とメジャー契約を結んで40人枠に登録し、代わりに何人かをDFAなどにする)を行って枠を空ける傾向がある。

だそうです。

ここは詳しくないのですが、MLBのロースター枠というのはNPBの出場選手登録とは違うんですよね。

なんとなくFAの人的補償に対してのプロテクトに似ているのかな、って思います。

要は取られたくない選手を保護出来るんだと思いますが、この辺の仕組みをどうするのか?こういった細かい部分はこれから詰めて話していくものと思われます。

 

所属元のチームに10万ドルを支払う

ルール5ドラフトでは選手指名したチームは、その選手が元所属していたチームに対して10万ドルを支払うというルールになっているそうです。

10万ドルは現在のレートで約1,100万円です。

この金額が高いのか安いのか?欲しい選手が獲得できるなら安い金額だと思いますね。

しかしプロ野球においてはいくらくらいの金額に設定されるんでしょうか?

ここもこれからの話しですね。

 

アクティブロースター枠に入れなければならない

アクティブロースターというのは40人のロースター枠の中でも実際に試合に出場することの出来る枠のことで、これは26人まで登録ができます。

プロ野球でいうところのベンチ入りメンバーですね。

ルール5ドラフトにおいて獲得した選手はシーズンを通してこの26人のアクティブロースターに入れなければならないそうです。

シーズン途中で26人から外した場合は翌シーズンに持ち越されるらしいです。

選手からしてみれば、アクティブロースターに入るということはベンチ入りが確約されるわけですから、今まで出場機会に恵まれなかった選手からしてみればメリットしかないように思います。

この部分もプロ野球ではどうなるでしょうか。

 

現時点においては実現に向けて話し合いの途中

現時点(2020年1月)においては実現へ向けて、選手会と球団側で話し合いの最中です。

しかし「今シーズンから実施する方向で意見は一致している」といった感じでニュースは出ていますから、実施されることはほぼ間違いないようです。

しかも夏頃。

とはいえ急に出てきた話ではなくて、以前から話し合いは行われていたということですから、ある程度の中身ももしかしたらすでに決まっているのかもしれません。参考にできる制度がMLBにはあるわけですしね。

個人的には金銭トレードとはどう違うのか?とか気になる部分もまだまだありますが、おそらく選手にとってはメリットが大きいと思いますから是非いい形で実施されるように期待しています。

 

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まとめ

というわけで。現役ドラフトについてあますなりに調べてみたり感じた事をまとめてみました。

上にも書きましたが選手にとっては大きなチャンスになるでしょうから、期待している選手も多いのではないでしょうか。

逆に球団側からすると、せっかく育てた選手が他のチームに取られるわけですから悔しいでしょうね。

あますとしてはヤクルトにとっても大きなチャンスだと思うので是非実施してほしいと思います。

昨シーズンは16連敗もあったり、主力選手の怪我も多く(毎年のこと)、「シーズン途中でトレードしようにもヤクルトにはトレード出来る選手がそもそもいない」なんて記事も書かれていたような。ファンとしても悔しいシーズンでありました。

とはいえ今シーズンは今シーズンで当たり前のように期待していますし、秋のドラフトで入った新戦力も期待出来そうですし、現役ドラフトが実施された時には使える制度はしっかり使って勝利に繋げてほしいと思います。

しかし巨人や特にソフトバンクのような選手層の厚いチームからしたら嫌な制度なのかもしれません。絶対狙われるはずですから。

ただそういうチームにいて、いわば「飼い殺し」のようになっている選手がいるならば、それはプロ野球全体にとってもマイナスな部分だと思いますので、戦力が均衡して序盤から終盤まで常に緊張感のあるシーズンの方がファンも楽しいと思うんですよね。

どのチームも最後まで優勝争いに関わりたいし、優勝争いから脱落してもクライマックスシリーズを狙いたいし。これまでよりも楽しくなりような予感があります。

楽しみに続報を待ちたいと思います。

 

ではでは。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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あます
ブログを読んでいただきありがとうございます。 「ありがとうございます」を略して「あます」。 舞台俳優として活動する傍らで、好きなこと、気になったこと、興味のあることをまとめていきます。 読んでいただいた方のお役に立てるようなブログを目指しています。