まさに『劇場版』の「虐殺器官」
どうも、あますです。
先日、劇場版?であっているのかな、『虐殺器官』を観てきましたのでその感想を、浅~く書いておきます。
ネタバレありですから、今後映像で観ようと思っている方は読まないでくださいね。
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思いつくままに感想を書いてみる
文庫本のページ数が400弱、映画の時間が2時間弱くらいかな?
正直なところ、原作を読んでから観に行っているので、あますにはいろいろ理解できましたが、原作を読まずに観た人はどうだったんでしょうか?これは聞いてみたいですけど、あますの知り合いには『虐殺器官』を観たいって言いそうな人がいないんでねぇ。読んでみたいって感じの人もいないんですよねぇ。
Twitterなんか見てると概ね好印象なものが多いですが。
設定とか心理描写を全て忠実に描こうとすると時間が足りない、というか、なんとか2時間に収めたいとか映画にはあるのかもしれませんが、ちょっと端折り過ぎな印象です。
この作品のテーマの一つに「言葉」というのも含まれると思います。そこが物足りないというか。
逆にそのままを描こうとして「?」ってなるところとか、それ必要かな?って思うところもあったり。
「びっくり」とか。
一番驚いたのはさ、お母さん出てこないのね。ここ期待してたからとても残念でした。だからかな、シェパード大尉が薄いですね。
あと、アレックスは自殺しないのね。アレックスの死は自殺だから意味があって、あの言葉は生きてくるんじゃないだろうか。
シーウィードとか序盤は全然出てこないのに終盤に出てきてあの感じはよくわからなかったな。序盤にもっと装備とかテクノロジーの部分を描いた方がよかったと思う。
ポッドとか、すごい装備だと思うんだけどなんかそういう印象が残らなかったな。
ラストは観た人に考えてもらう余地を残したかったのかもしれないけど、個人的にはそのままやってほしかった。
「うわー!終わったー!」ってなりました(笑)
すごく簡単に言うと
と~てっも残念でした。
原作を読んで、面白かったから観に行ったわけで、その部分で期待値が高過ぎた事も影響しているんですが、それを差し引いても楽しめなかったです。
ダイジェストを観ているような、そういう意味での、まさに劇場「版」の『虐殺器官』でした。
原作の方が断然面白いです。
これ、当たり前と言えば当たり前なんですが、しかし、別媒体でやるとなった以上はソレでしか出来ない部分で原作を超えないといけないんだと思いますが、そういうものがあますには感じられませんでした。
映像化することで何を伝えたかったのか?
好きなアーティストのライブに行って、好きな曲を演奏しているのにアレンジされすぎて原型を留めていない曲にがっかりするファンって多いんじゃないかと思います。あますはそのタイプです。普段聞いているそのままで聞きたいのに!って。その時の演奏が最高だった、とか、こんなアレンジもいいね!って感じられたらOKですけどね。
今回はそうじゃなかった、と。
ただ一つ、アメフトのシーンの実況は最高でした。
なんだかんだ言っても
これはあくまでも劇場版『虐殺器官』を観た、あますの個人的な感想です。
ファンと言えるほど読み込んでもいないのに何を言ってるんだって思う方もいるかもしれませんが、読み込みが浅いなりにあますは『虐殺器官』が好きです。面白いと思っています。
今回の映画はあますには合いませんでしたが、伊藤計劃の事を知るキッカケになったのは「PROJECT ITOH」なわけで、そういう部分ではとても感謝しています。
ありがとうございます。
次は「ハーモニー」を読まないといけないなって思っています。
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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。